原田猛歯科医院 住所:福岡市中央区平尾5-19-7 電話:TEL092-523-3633

院長コラム

歯槽膿漏の予防と治療について

原田猛院長「歯槽膿漏」とは昔の呼び方で、今では「歯周病」という呼び方が一般的になっています。
歯周病は、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。
40代を過ぎてから歯を失う最大の原因は虫歯ではなくこの歯周病です。
歯周病には痛みなどの自覚症状がほとんどありません。
気付いた時には手遅れになっていることが多い為サイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれているほどです。
歯周病の原因は様々な要因がありますが、最大の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークとは歯の汚れだけではなく、口の中にある細菌の塊だと思ってください。
この細菌による毒素が歯周病の発生・進行に非常に大きく関わってきます。
また、加齢による免疫力低下により歯周病が進行しやすくなる為、特に40代以降の方には定期健診をお受けいただくなど予防と早期発見に努めていただきたいと思います。

喫煙をされる方も同様に歯茎の免疫力が低下している可能性が高い為、注意が必要です。

予防としてまずはプラークコントロール(歯磨き、フロッシングなど)をしっかりと行い、口の中のプラーク(細菌)の量を減らすことが最も重要になります。
歯科医院にて正しいブラッシングの指導をお受けいただき、毎日のお手入れをする事が最も大切です。
また、症状が無い方でも、年に数回は歯科医院へ行き、歯の検査とプロからのメンテナンスを受けることをおすすめします。

治療は進行に応じて行います。
まずは、個人個人の病状を把握しできるだけご自身の歯を残すべく治療方針を立てていくようにいたしております。
しかし、回復不能と判断される場合は余儀なく抜歯にいたることもあります。

以上にようにその治療には、術者はもちろん患者様にも根気が必要であり、治療期間も数ヶ月に渡ります。
そのため、しっかりとした説明をお受けいただき、納得いただいた上で、双方が一緒に治療を進めていくという考えが不可欠です。